2017年4月15日 西上州 神流川 鏡ノ沢→井戸沢下降

メンバー:ひろた単独
装備、ザイル8mm×30m、カム#0.5、 靴:イドログリップス
地形図:神ヶ原
遡行図、概念図はこちら

昨年、西上州の橋倉川本流を遡行したのだが意外と内容が良かったので、隣の鏡ノ沢も意外と遡行価値が高いのでは・・・?と思って狙っていた。
ただ、この鏡ノ沢の遡行記録はなぜか、WEB上に一つも無い。今回は、鏡ノ沢を遡行して、隣の井戸沢を下降する周遊ルートで回ってみる事にした。


19:00自宅発(オール一般道)→20:05佐野藤岡IC通過→20:28 R354→20:58 R462→21:17本庄児玉IC通過→22:13宮地グランドP、6:05同発→6:30基点P着
6:55基点P発→7:05入渓→11:20(1040m二俣)→11:50 1170m林道(終了点)→12:05井戸沢下降開始→12:30 1000m林道跡
→12:55住居附集落→13:40基点P着


神流川上流部の場合、栃木県からだと、上信越道 下仁田ICから県道45号線の湯の沢トンネル経由でアプローチするのが早いが、R354→R462経由で
アプローチしても意外と速い。今回の仮眠場所も、何かと騒がしい国道沿いの道の駅を避けトイレ付の宮地グランドを選択。。。ここから25分で基点とな
住居附沢川に到着するが、2017年末までトンネル工事があるという事で車両進入禁止となっている。仕方なく200mほど戻った路側帯に車を停めた。
道は全舗装。softbank携帯は基点Pでは使える。
高度590m付近で鏡ノ沢を横断する橋から堰堤に向かって上がり入渓。右岸にはしばらく林道が並行するが。まぁ遡行に支障はない。すでにここで大きな
魚影をみたが、残念ながら、住居附沢流域は全面禁漁の様だ。林道が離れてもその先にある堰堤まで右岸に作業道が続いていた。車が通れる様になっ
たら、ここから入渓するのが一般的だろう。
工事通行止めの手前に車を置く
鏡の沢を横断する橋から入渓
通常はこの堰堤から入渓

この堰堤上に上がるとゴルジュになり。6m滝が滝が現れる両岸から巻けるが、水流左を直登した。滝上は岩盤が発達した様相になっており、期待が膨
らむ・・・が、それは一瞬だった。。。概ね平凡な様相が続く。
6m滝は左から直登(カーソルあてて)
岩盤が発達し立様相になるが
概ね平凡な様相

この先ゴルジュっぽい雰囲気にもなり、右岸から水がしたたり落ちる18m滝があり、本流には5m3段ナメ。しかし、楽しませてくれるところは精々この辺り
まで。あとは精々2m程度の小滝が散見される程度で、平凡な様相がひたすら続いていく。魚影があるので、”禁漁”というのが残念だ。
ゴルジュ内のナメ床
5m三段ナメ
あとは概ね平凡(カーソルあてて)

この先、825mで右岸から枝沢。水量比(1:3).。魚影を見たのはこの辺りまでだった。この先の倒木帯を抜けると小滝がいくつか出て来るが、ぜいぜ2m
前後の滝で特筆するところは無い。
825m右岸枝沢
倒木帯
出て来る滝はこの程度(カーソルあてて)

すると左岸にボルダー岩と稲妻形をした岩が単調な沢にアクセントを与えてくれた。さらに進んでいくと1040mに位置する(2:3)二俣。ここを水量の多い
左に入る。この先も小滝が一つ出て来ただけで詰め上がって行くと、標高1150mで地図にない林道が見えてくる。上がってみると、現在建設中の林道の
様で、まさに人が工事をしていた。。。地形図にある1280m付近を通っている林道も上方に見えたが、ただ詰め上がるだけなので、ここで終了する。
稲妻形の岩
1040m(3:2)二俣を左に(カーソルあてて)
1150mで地図にない林道が見えてくる(カーソルあてて)

この工事中の林道を下降する井戸沢の方に移動する。すると井戸沢周辺は大伐採が入っていた・・・。もはや、これを見るだけで井戸沢は遡行対象に
ならないのは一目瞭然だが、工事中の林道がどのように繋がっているのかも判らないので、無残な井戸沢を下る事にした。沢床は伐採した木で歩きにく
い。伐採した箇所を過ぎて、ようやく沢の下降らしくなった標高1000mで、これまた地形図に無い廃道にぶつかる。この先の井戸沢は堰堤の連続になって
おり、遡行価値は無い。このまま沢の左岸に沿って進む廃道を下って行く。。。
この、廃道は最後まで沢から離れる事なく、住居附の集落に到着。工事現場を迂回する道があったが、住民だけが通れる様だ。住居附の集落から45分
で基点に戻る。
大伐採された井戸沢源頭
強引に下って行く(カーソルあてて)
標高1000m付近で廃道にぶつかる。(カーソルあてて)

P.S:鏡ノ沢は隣の橋倉川と異なり、変化の少ない平凡な沢だった。林道の工事も行われ、禁漁区にもなっているので、
   残念ながらお勧めできる沢では無い。敢えて行くと言うならザイルは30m一本、靴はラバーソールが良いでしょう。

遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)


inserted by FC2 system