2017年4月23日 西上州 神流川流域 野栗沢川 悪谷→所ノ沢下降

メンバー:bicycleさん、ひろた
装備、ザイル8mm×40m、30m、 靴:イドログリップ
地形図:両神山
遡行図、概念図はこちら

今週も比較的アプローチがしやすい神流川流域からチョイス。「東京周辺の沢」の最終ページに記載されている野栗沢川悪谷に行ってみる。昨年、隣の“所ノ沢“を遡行したとき、
帰りがけ入渓点を見た沢のはずだが全く覚えていない・・・「東京周辺の沢」では★★★を付けているので、結構期待して足を運んでみる。。。


4:40自宅発→6:10 R462交差点→6:20本庄児玉IC通過→7:14宮地グランド→7:40赤岩橋(基点)
7:55赤岩橋発→7:58悪谷出合→9:15頭上CS下→焚火休憩有→10:50 1220m遡行終了(左岸尾根に上がる)→11:05 1356mピーク
→11:45所ノ沢本流892m付近、13:40所ノ沢下降開始→14:35左岸林道→15:05赤岩橋着

15:35宮地グランド発→16:45藤岡IC→17:08大田桐生IC→18:40自宅着

昨年、ご一緒したbicycleさんと宮地グランドに待ち合わせ。ここから彼の車で悪谷の基点となる赤岩橋に移動。赤岩橋周辺には広い駐車場は無く、
ゲート前に車を置かせてもらう。歩き出すこと数分で悪谷出合。。。予想以上に水が少ない。まぁ短い沢なのでこんなものか・・・。少し上がって行くと左から
4m滝。bicycleさんが水流左壁に取りつき直上。4m滝すぐ上には2m滝があって、ツッパリで抜ける。
赤岩橋横に駐車
悪谷入渓点(カーソルあてて)
4m滝とその上の2m滝(カーソルあてて)

さらに3m滝をあがると、大岩ゴーロが続くようになる。敢えて水流沿いに歩かないと水に触る事が出来ない(笑) すると断続的に伏流状態になってしまう。
この先、岩潜りを抜けると水流が現れ3m滝。この先も大方大岩のゴーロ帯が続く。すると暗い様相から高度計読みで900m付近で一転開けた様相
変化。ただ、この辺りも断続的に伏流になる。
大岩ゴーロ帯が続く
岩潜り
900m付近で開けた様相に

すると2段4m滝が現れ、この先から両岸の壁が切り立ってくる。少し進んで2段3m滝を登ると威圧的な壁の間から落ちる5m滝。水流左から取りついて
直登を試みるも断念。そのまま右岸を小さく巻いて滝上に出た。
両岸の壁が立ってくる(カーソルあてて)
2段3m
5m滝は左から小さく巻く

暗いゴルジュの中、悪い滝が出てきたらOUTだが、出て来るCS滝はすべて簡単に登れる物で助かる。すると、荒々しい様相の中に、癒し系の8mナメ
現れる。ここだけ落石の影響を受けなかった不思議な場所・・・と言った所か???
前方に4mCS(カーソルあてて)
両岸の壁は威圧的だが遡行に問題無し(カーソルあてて)
癒し系の8mナメ(カーソルあてて)

すると、これ以上に不思議な光景に二人とも釘付けになる。岩が空間に浮いているかのように嵌っているのだ! 右岸の壁から落ちてきたのは、岩を見
れば判るが、隕石の様に映る。後日、『東京周辺の沢』のトポを見ると1996年からあるらしい。。。 このCS下から2条10m滝が覗いている。bicycleさんが
フリーで取りつくも、不安そうなので、ザイルをだして私がリード。残置類は一切無いが、意外とヌメリは少ないので、割と楽に上がれた。Ⅲ+ 10m滝上は
すぐに2条4m滝。ここも左の水流から上がる。
隕石の様に見える見事に嵌ったCS
2条10m滝
2条4m滝は左水流側を上がる

滝上に出てもゴルジュは続く。2段3m滝を上がり、次の倒木4m滝は倒木が邪魔してbicycleさんが難儀しているが、何とか這い上がる。すると2段10m滝
これは快適に直登可能。この上に控える3m滝を上がるとゴルジュが終了。平凡な様相になる。時間はまだ10時なので焚火休憩。。。この先高度計読みで
1180mで水枯れ。
難儀する倒木4m滝(カーソルあてて)
2段10m滝(カーソルあてて)
あとは詰め上げるのみ・・・
あとはこのまま大ナゲシ西側の鞍部に詰め上げて終了だが、時間が早いのと、bicycleさんと私は大ナゲシに登った事もあるので、、1220m付近で悪谷を
離れ左岸の悪谷と所ノ沢境界尾根に上がる。bicycleさんのGPSによると、1356mピークの南側鞍部の尾根に出た様だ。このまま1356mピークをめざし、
1300mまで尾根を北側に下って尾根伝いに所ノ沢に下って行く。途中、所ノ沢の右岸支流にぶつかり、そこからは沢沿いに下ると892m付近の高度で本流
にぶつかった。。。
1220mで悪谷を離れ左岸尾根へ
1356mピーク
所の沢の892m右岸枝沢

所ノ沢の遡行図を持って来て無い為、この沢の内容は記憶だけが頼り。下っていくとゴルジュになり、どうやら核心部の上に降りてきたようだ。見覚えのあ
る2段18m滝上に出た。懸垂かと思ったら、上段は左岸側から降りれた。下段は右岸を小さく巻いて降りる。後日、確認してみると、登ったルートと同じだ
った。。。その下の5m滝は10m程度懸垂。さらに下るとまたゴルジュになり4m滝下に淵を持った様相になるが、ここは上手い具合に右岸から小さく巻い
て降りれる。後は悪口に難所は無く、大堰堤下で左岸に踏跡があるので、これを利用するとすぐに林道に出た。所ノ沢を下降して55分。。。ここから30分弱
で赤岩橋にもどる。

所ノ沢の核心部を下降(カーソルあてて)
4m滝淵を持ったゴルジュは簡単に巻いて降りる
最後は左岸作業道利用で林道へ

P.S:悪谷は短い沢ですが、両岸の側壁は立派です。大ナゲシ経由で一般道を下山すれば半日で遡行可能。大ナゲシを登って、所ノ沢を下降すれば1日楽しめます。
  逆に所ノ沢を遡行して悪谷を下降する方がお勧めか・・・。ザイルは沢慣れした人なら所ノ沢下降でも30m一本で足りますが、。悪谷下降の場合は40mを用意して
  ください。靴はラバーソールが有利。

遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)

野栗沢川 所ノ沢の遡行記録はこちら
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